「命のたねを未来へつなごう」~富士山麓有機農家の取り組み~


 12月7日、宮城県内で活動をされている生協「あいコープみやぎ」さん主催で、富士山麓で有機農家によるシードバンクを創立し活動している鈴木一正さんのオンライン学習会が開催され、OKシードプロジェクトも協賛させていただきました。
 鈴木一正さんのタネを守りつなぐ活動については、先月OKシードプロジェクトでもコラムを書いていただきましたが、在来種や地域のたねから持続可能な地域づくりを目指した多彩な活動に共感や反響が多く、これから更に全国的な広がりが生まれそうです。

 今回、主催のあいコープみやぎ理事の八重畑ゆかりさんにレポートを書いていただきました!他の参加者からの感想も共有いただいたので、ぜひお読みください。

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12/7「命のたねを未来へつなごう」~富士山麓有機農家の取り組み~

OKシードプロジェクト、あいコープみやぎ、食べママみやぎ共催で、たねに関する学習会を開催しました。
OKシードプロジェクト運営委員でもいらっしゃる富士山麓有機農家の鈴木一正さんを講師に、たねを守りつなぐことの重要性を分かりやすく教えて頂きました。
ご自身が取り組んでいらっしゃるシードバンクでは、たねの交換会や自家採取に取り組む農家の体験ツアー、たねまきから大豆を育て味噌汁を作るイベントなど、楽しんで活動されている様子を伺いました。学校、子供達に向けた取組みでは、一緒に野菜を育てたり、発芽時期を過ぎたたねの、たねアートワークショップの開催などをご紹介いただきました。中でもオーガニック給食への取組みが興味深く、給食を残していた子供もオーガニック野菜の給食は残さない、オーガニック給食を楽しみに学校にくる子がいるとのこと。きっとオーガニック野菜の美味しさもさることながら、オーガニック野菜のもつエネルギーが子供達に伝わっているのではないでしょうか。

また、野菜のたねのお話しでは、日本で販売されている野菜のたねは、ほとんどがF1    の外国産で、日本に流通する野菜のたねも、その約8割近くを海外企業がシェアしているが海外で生産されている現実が。
「種を支配する者は世界を支配する」。恐ろしい事態はもうすでに現実になりつつあります。
地方各土地で代々つながれてきた固定種、在来種は自家採取され、つなぐ人がいなくなればなくなってしまいます。そうなれば、多様性は失われ、グローバル企業が独占しているF1のたねを買うことしかできなくなります。

では今、私たちにできることは何でしょうか。
鈴木さんのお話しでは、たねを蒔くことができなくても他にできることがあり、在来種に関わるネットワークに繋がる、自家採取に取組む農家を応援する、各地の在来種を食べる、オーガニック給食の取組みなどがあがりました。大切なのは伝えること、繋がり合うこと。小さなアクションでもみんなで取組んでいけば、きっと世界は変わるはずです。
最後には「たねを大切にすることが自分や家族、地球の未来を大切にすることに繋がる」というメッセージがあり、未来の希望を作るのは自分たちひとりひとりの行動なんだと、思いを強くした学習会でした。

講師の鈴木一正さん、貴重なお話しをいただき、本当にありがとうございました。

                               あいコープみやぎ 
                               理事 八重畑ゆかり

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参加者アンケートより

・在来種、固定種の大切さ、ゲノム編集植物の危険性がよく分かりました。 あいコープの活動により、タネを未来につなぐことを応援できるとよいと思います。
・東北ならではの運動になっていくことを心から祈っております。ちなみに僕の母方の先祖は青森出身です。
・今回の学習会の開催で、初めてシードバンクのことを知りました。 庭の小さな畑で、ここ数年〜種を取って巻いています。タネのことがいろいろわかってためになりました。ありがとうございました。
・このような貴重な機会を設定していただいて感謝しています。 では会津でシードバンク運営するのにどうしたらいいのか?といった際に、始めないと始まらないけど、今始めてもちょっと無理だな。と感じています。 自分たちができることを出来る範囲でしようと思います。 本日はありがとうございました。
・今日はわかりやすく心に刺さる学習会をありがとうございました!子供ではありませんが鈴木さんの登場シーンでガッツリ心をつかまれた一人です(笑) 食料危機や環境問題、戦争や内乱、エネルギー危機、円安や様々な価格高騰など、とかく暗い話題が多い日々の中で、希望の明かりが見えた学習会でした。
・伝え方や切り口がとてもわかりやすかったので、参考にさせていただき、身近な家族から知人友人や活動の中で今日のお話を伝えて、広げていきたいと思います。
・各地のシードバンクの窮状、ショックです。世界的なシードバンクまで永久凍土が解けるというピンチ…長い間のツケが一気に目の前に来て、次世代の子供たちに申し訳ない思いでいっぱいです。でも諦めたら終わりなので、大人の責任としてできることから始めます。子供や若者たちのパワーと新しい技術・発信力と、ベテラン勢の経験値を合わせれば、きっとうまくいくと信じて!
・鈴木さんのタネをつなぐ。とても素晴らしい活動だと思いました。私も取り敢えず仲間内で取り組みたいと思います。 そして、ゲノム編集作物は何としても止めなくてはならない。沢山の方に伝えて行かなくてはならない喫緊の課題だと思いました。
・貴重な講演会をありがとうございました。
・野菜の種の9割が外国産であることに驚愕でした.国産比率を上げるためには政治を巻き込んだ大きな改革が必要だと思う一方,自分たちができる範囲でタネを採り次世代につないでいくことの重要性が大変よく分かりました.問題が山積みですが,何もできないと打ちひしがれるのではなく,できることを探して(楽しく!)動こうという力がみなぎる学習会でした.鈴木一正さま,オーガナイザーのみなさま,ありがとうございました.
・関心があって参加してるので、内容はわかりやすく即実践できることも多く、とてもよかったです。鈴木さんの話し方もすんなりはいってくる話し方でした。私は子育て時期も過ぎて今後の生活を豊かにという気持ちですが、今現在の子育て世代の人たちの心に響きますように願ってやみません。鈴木さんのイベントが身近にあるといいですね。
・大きくて深いテーマの講習、ありがとうございました。 循環する農や種採りに興味あり、家庭菜園で面白がって種採りをしてましたが、改めて種の自給率や世界の情勢と絡めて示され、改めてハッとしました。 家庭菜園規模では、余って困るほど採種できる種。これからは楽しみ+先を思って、種自給などの話しも添えつつ、知り合いの農家さんにも配っていこうと思います。
・鈴木さんのお人柄のおかげで明るい印象のまま、前向きに種をつなぐ大切さを改めて学ぶことが出来ました。国に対してや多国籍企業から私たちの食料主権を取り戻す手立ては沢山あり、私たちの手にかかっているんだという使命感も高まりました。ありがとうございました。企画全体的にあいコープの取り組みや仲間の食べママさんの活動報告も分かりやすく参加者に伝わったと思います。大変お疲れさまでした。


 ◆あいコープみやぎ→https://www.mamma.coop/entry/?FR=i

 ◆鈴木一正さんのコラムもご一緒にどうぞ:
 コラムはこちら→https://okseed.jp/news/entry-150.html


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