たねまきコラム:菌ちゃん先生に聞いてみた!



菌ちゃん先生こと吉田俊道さんの菌ちゃん農法は、日本中でものすごく広がっています。友人のお母様も田舎の家の壊した倉庫跡で菌ちゃん農法のオンラインの講習を受けながら、ボロボロになった木材や草や落ち葉で土づくりをし、昨年はいろいろな野菜を見事に育てて、家族を大いに喜ばせました。それだけでなく、近所の農家の方たちも、興味津々で、謙虚なお母様ですから始めはいろいろアドバイスをしてくれていたのですが、最後はお母さまが菌ちゃん先生の本を配り歩くことになりました。感じよく日本の農業を変えることが出来るんだな~と感心してしまいます。
さて、そんな菌ちゃん先生は、実はOKシードプロジェクトを支援してくれています。そこで、いろいろ伺ってみました。

中村陽子( メダカの学校、OKシードプロジェクト共同代表 )




中村:ゲノム編集などの遺伝子操作についてどう思いますか?


吉田:遺伝子組み換えで その作物が自ら殺虫成分を作れるようにしたり 除草剤かけてもその作物だけは死なないようにしたり、 ゲノム編集技術で身を厚くしたり、成分を増やしたりしたりするわけですが、 私はこれらの改良は、何か起きた問題をとりあえず解消させる 対症療法に似ていると思っています。
頭が痛い、血圧が高い、アトピーになった、癌ができたなど、 ひとの身体の不具合に対して行う対症療法は すぐに効果が出るので、時として必要ですが、 根本的解決になっていないので あとから問題がさらに深刻になっていった例はたくさんありますよね。 
対症療法にいったん頼ると根本の解決に目を向けなくなり、 結果、あとで痛い目に遭うことが多いのです。 殺菌剤を使い続けると、耐性菌が生まれ院内感染が起こる・・ 農薬を使い続けると、その農薬は効かなくなる・・ 今なんとか切り抜けても、未来に禍根を残してしまうかもしれないのです。 やはり、私たちの代で真の原因を探して、そこを解決したいです。


中村:本当にそうですね。根本から解決する技術ではないですね。では真の原因を探すとは、どういうことなのでしょうか?


吉田:本当に雑草は敵なのか?雑草はなんのために地球に存在しているのか? 私は雑草こそが、死につつある土を生き返らせていることを知り、 雑草が足りなくなるくらい活用してめちゃ元気な野菜ができることを知りました。
本当に害虫は敵なのか?なんのために存在しているのか? 私は同じ野菜でも植物性栄養素(ファイトケミカル)が多い元気なものほど虫は食べないことを知り 殺虫剤を使わなくても健康な野菜なら育つことを知りました。
モグラは敵なのか?なんのために存在しているのか? 私はモグラこそが土の腐敗を消し、菌ちゃんいっぱいの土を作ってくれる助っ人で 発酵した土にはモグラが来ないことを知りました
どうも自然界は私たちが考えているほど敵だらけの社会ではなく うまく折り合いをつけて共に生きていける社会のようなのです。 だったら、一見敵に見える問題をとりあえず殺したり消したりするより しっかり根源を見つめて対策を考えることに力を入れてほしいと思っています。


中村:素晴らしいメッセージありがとうございます。一時的な解決や目先の利益で動いている世の中で、私たちはぶれることなく根源を見つめて活動していこうという思いを強くしました。

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菌ちゃん先生のお話を伺って、思うことがありました。
海の資源が減って漁獲高が落ちたからゲノム編集技術で魚を太らそうとか、血圧が上がっているのは食が原因の病気であるのに、ゲノム編集のハイギャバトマトで解決しようとか、カドミウムの汚染源を減らさないで、ただ吸収しないイネを重イオンビームの遺伝子破壊で作って解決しようとか、こんなことをしていては、恥ずかしくて次世代に顔向けできません。
ここは、海をキレイにして漁業資源を取り戻し、土づくりをして有機農業を日本全土に広め、汚染された土や水は浄化して、私たちの子孫が、どこで何を買って食べても健康に生きられるような日本にするという、大きな大きな目標を腹に入れようと思いました。

とりあえず、毎日できることとして、買い物は投票なので、次世代に残したいものだけを買って食べる、買って使う、と言うことを実行します。
本当は地球や身体を浄化するって、とても簡単なんですよね。コロナの時、1か月工場を操業停止したら海も空もきれいになったし、人間も1か月農薬を絶ったらほとんどデトックスできるのですから。やるかやらないかだけなんですけどね。同じ思いの人を増やすことが大切なんだと思います。人の意識を変えるという点で、菌ちゃん先生は本当に貢献していると思います。すごいな~


中村陽子




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