【8月21日〆切!】あきたこまちRに関するパブコメへの協力のお願い

【8月21日〆切!】あきたこまちRに関するパブコメへの協力のお願い

日本を代表するお米である「あきたこまち」。
秋田県はこの「あきたこまち」を2025年から放射線育種後代交配種の「あきたこまちR」に全量転換することを決定しました。従来の「あきたこまち」の種籾の提供は秋田県では2024年が最後になってしまいます。「あきたこまち」だけでなく、他の秋田県が提供しているすべての品種が放射線育種後代交配種に代えられようとしており、このままでは秋田県のお米のほとんどが放射線育種米になってしまいます。そして、これらには遺伝子特許が取られており、自家採種もすべて禁止されます。

また、これは秋田県に限られず、日本全ての都道府県でやることを農水省は計画しており、日本で作られている300品種のうち、すでに200品種以上の放射線育種後代交配種が準備されつつあります。
このままでは日本のお米がすべて放射線育種米になってしまい、お米の安全性もさることながら、今後の激しくなる環境変化に耐えられるのか、わかりません。また、その自家採種も禁止になりますので、日本のお米はすべて自家採種禁止となってしまいます。

この放射線育種の目的は人体に有害なカドミウムを吸収しにくいお米を作ることでした。重イオンビームを3000近いコシヒカリにあてて、その中から3つだけカドミウムをほとんど吸収しなくなったお米ができました。ある遺伝子が放射線で壊されていて、その遺伝子がカドミウムの吸収に関わっていたことがわかりました。遺伝子を破壊するとなるとゲノム編集の得意分野です。この放射線育種米はいつの日か、ゲノム編集に代わる可能性が十分あると考えます。そして、壊していい遺伝子などなく、この壊された遺伝子は実際には稲の成長にも子どもの成育にも重要なマンガンを吸収する上で役立っている遺伝子でした。それが壊されるためにマンガンを吸収しにくいお米になっており、ごま葉枯病などの病気になりやすいことがわかっていますし、ミネラル不足のお米になることも不安材料です。

カドミウム汚染地域は全体の3%未満ですが、汚染地域だけでなく、すべての水田で同じお米を作るべきという方針が作られました。汚染地域だけで作れば「風評被害」が生まれるからだというのです。でもこの「あきたこまちR」や「コシヒカリ環1号」はカドミウムをほとんど吸わないので、地域のカドミウム汚染を減らすことには役に立ちません。また、すべての農家にマンガン不足にならないようにマンガンを追加するという新たな負担が課されることになります。

これは日本の農と食に多大な影響を与えざるをえません。ですので、秋田県が突出して転換を進めてしまえば、追従する動きが必ず出てくるでしょう。その意味でも秋田県の動きをいったん止めて、慎重な検討をしていただく必要があります。

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【「あきたこまちを守りたい!」秋田県にパブコメを出そう!】

秋田県議会のパブリックコメントが8月21日まで行われています。
テーマ11のうち1つが「あきたこまちR」についてです。秋田県外からも送ることができますので、みなさんもぜひ全国からご意見を届けてください!

秋田県は県議会に対して、この全量転換を説明する時に放射線育種米であることは説明しておらず、県議会で改めて議論することがとても重要になっています。
県議会は9月開会の予定で、このパブコメの期限は8月21日となっています。なお、送るメッセージではできるだけ丁寧に、乱暴な表現は控えるようにお願いします。こちらの側にぜひついてほしいと積極的に支持を呼びかける方が効果が出ると考えられます。

ぜひ、多くのみなさんにパブコメを送ることをお願いいたします。

国のパブコメと違って、形式は自由で、以下の方法で送ることができます。
秋田県議会のサイトから引用します。
https://pref.akita.gsl-service.net/doc/2018050800035/

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(1)募集テーマ

【テーマ2】「あきたこまちR」への全量転換
 令和7年度に「あきたこまち」から全面切替となり、一般作付が開始されるが、このことをどう考えるか。

(2)募集期間
 〇令和5年8月21日(月)まで

(3)必要記載事項
 〇タイトル:『県議会への意見』と明記してください。
 〇住所、氏名及び年代(10代、20代など)を記載してください。

(4)提出方法
 ①郵送(当日消印有効)
  〒010-8570(住所省略可)
  秋田市山王四丁目1番1号 秋田県議会事務局 政務調査課 
 ②ファックス
  018-860-2108 
 ③メール
  kengikai@mail2.pref.akita.jp
 ④秋田県議会ウェブサイト「県議会へのご意見」
  こちらから入力してください。
  https://pref.akita.gsl-service.net/form/R5contact/


(5)留意事項
 ① いただいたご意見は、個人情報を伏せて全議員に回覧するほか、居住地や年代を示した上で広報紙やウェブサイトでご紹介する場合があります。
  (掲載例:秋田市・50代、湯沢市・70代)
 ② 掲載に際しては、編集・省略する場合がありますが、第三者が著作権等の権利を有している著作物等(例:新聞紙面の写し、テレビ番組の画像、書籍、地図等)が含まれる場合、該当箇所のみ又は意見全体について掲載できないことがあります。

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(以上、引用終わり)


❖意見のサンプルを以下に掲げます。

まずは「あきたこまち」から全面切替に反対します。

その理由としては

・「あきたこまち」は秋田県が作り出し、日本中で愛され、31都道府県で生産される日本を代表するお米になりました。その「あきたこまち」を守ってください。

・ 遺伝子を破壊されマンガンを吸収しにくくなった稲がこの気候危機の中、生き延びるか不安であり、従来の品種を作り続けることが大事です。

・ 従来の「あきたこまち」を食べたいです。Rは食べたくありません。

・ 「風評被害」が起きるから全量転換というのであれば日本全国で一斉にやる必要があり、秋田県だけが先行するというのは拙速で、時期尚早です。

・ 消費者にも生産者にもほとんど情報がない中で全量転換を決めてしまったことは大問題で、期間を延期の上、議論する場を設けるべきです。

・ カドミウム汚染は低カドミウム米だけでは解決できません。カドミウムを未来に残さないための国や県のロードマップを県議会でも質してください。

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【関連情報】

◆河田昌東さん「放射線照射による品種改良 何が問題か」 学習会報告
https://okseed.jp/news/entry-179.html

◆あきたこまちRにもの申す!
https://project.inyaku.net/archives/9357

◆2023.8.1 「印鑰智哉さん講演会&谷口吉光さん対談 あきたこまちRって何?」編集ver
 https://youtu.be/iV044zT3NMA

みなさん、ご協力をよろしくお願い致します。

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