ゲノム編集トラフグのふるさと納税返礼品に関する請願(京都府宮津市)に関するプレスリリース(その2)

■ゲノム編集トラフグの取り扱いに関する請願について

宮津市は2021年12月10日から、ゲノム編集トラフグを「22世紀ふぐ」としてふるさと納税返礼品の1つとして取り扱っています。

このゲノム編集トラフグの取り扱いに関する請願が、宮津市民から2023年2月15日に宮津市議会に提出されています。

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請願趣旨:安全性が明確になるまで、ゲノム編集とらふぐをふるさと納税返礼品として取り扱わないよう宮津市へ要請してください。(請願書より引用)
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この請願が指摘するように、“宮津市の顔”ともいえるふるさと納税返礼品に、さまざまな懸念(ゲノム編集食品の安全性は確認されていないこと、宮津市内で養殖されているゲノム編集魚類の環境放出対策や陸上養殖施設の排水管理が明確ではないこと、また、魚類をゲノム編集することに動物の福祉=アニマルウエルフェアの観点から問題点が指摘されていることなど)をはらんでいる商品を採用することのリスク回避であるといえます。

さて、この請願については、宮津市議会2023(令和5)年3月定例会において、総務文教委員会で審査が行われました。同年3月20日に開催された同委員会では、請願者2名およびゲノム編集トラフグの開発・生産を行っているリージョナルフィッシュ株式会社の代表取締役CEO梅川忠典氏・同取締役CTO木下政人氏らを参考人招致するなど、同委員会で議論が繰り返されましたが、3月定例会会期中には結論が出ず、継続審査されることになりました。


■市長・市議会議長および総務文教委員会委員への要望書提出

請願が継続審査となったことを受け、わたしたちOKシードプロジェクトは、宮津市役所を訪問し、宮津市長と同市議会議長への面談を申し入れました(2023年4月18日)。
直接の面談はかないませんでしたが、市の担当の方々に市長宛の要望書と市議会議長(当時)宛の要望書を手渡しました。


20230418宮津市長宛要望書(PDF)


20230418宮津市議会議長宛要望書(PDF)

また、後日、総務文教委員会の委員各位宛にも、要望書を配達証明で送付しています(2023年4月24日発送)。


20230424宮津市議会総務文教委員会委員宛要望書(PDF)

しかし、これらの要望書に対し、市長・市議会議長・総務文教委員会の各位委員および宮津市役所からは、いっさいのリアクションはありませんでした。


■宮津市議への公開質問状とその回答

上記の請願の審査を、総務文教委員会および市議会で公平で公正に審議されることを期待して、わたしたちOKシードプロジェクトは、宮津市議会議員のみなさんに「公開質問状」を送付しました(2023年5月19日発送)。


20230519宮津市議会議員宛公開質問状(PDF)


20230519同質問項目(PDF)

質問項目は、ゲノム編集魚陸上養殖場の視察の必要性や市民向け説明会の開催の必要性、陸上養殖場の安全性確認の必要性など9項目によるもので、回答者名は公表しない条件での回答を求めました(回答期限2023年5月31日)。

しかし、現時点(2023年6月2日)でどの議員からも回答は届いていません。

一方、市議会議長・長本義浩氏から「公開質問状に対する回答について」という下記のような文書がFAXで届きました。

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回答
本市議会においては、ゲノム編集に関わる請願を総務文教委員会へ付託し審査中であります。
貴団体から各議員に送付された公開質問状の中には、既に総務文教委員会の審査において協議・検討されている内容が含まれており、委員会審査の独立性を確保すること、また、仮定の質問も含まれており、審査中における各議員からの回答は差し控えさせていただきます。
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公開質問状に回答することと「総務文教委員会の独立性の確保」にどのような関係があるのか理解できません。
また、「仮定の質問」に回答できない理由も理解できません。たとえば「原発事故が起きたときにどのような避難指示をしますか?」という質問にも、「仮定の質問」であるから回答できないというのでしょうか。
また、この文中の「各議員からの回答は差し控えさせていただきます」という表現から、この文書は市議・長本氏個人からの回答ではなく、市議会議長としての回答であると読めます。つまり、市議会全体として当団体からの質問に回答しないという判断を下したということでしょうか。また、市議一人ひとりに回答しないように指示を出した、ということでしょうか。


■宮津市長への意見書

宮津市は、本年6月4日に「ゲノム編集技術応用食品に係る講習会」を開催すると発表しました。
https://www.city.miyazu.kyoto.jp/soshiki/3/18049.html

わたしたちは、宮津市長・宮津市議会などに対し、市民との開かれた意見公開会を実施するように呼びかけてきました。しかし、市が開催しようとする「講習会」は、参加者を宮津市民に限定するものであり、さらに講師もゲノム編集を推進している研究者とリージョナルフィッシュ社の担当者のみという偏った開催方法をとろうとしています。

つまり、「講習会を開催した」というアリバイ工作のためのイベントであり、市民の不安に対して真摯に向き合っているとは思えません。

そこでわたしたちOKシードプロジェクトは、宮津市長宛に「意見書」を送付しました(2023年5月26日発送)。


20230526宮津市長宛意見書(PDF)

現時点(2023年6月2日)で宮津市長・城崎雅文氏や宮津市からは何らリアンクションはありませんが、この請願が市議会で公平・公正に審理されることを望んでいます。

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◆ゲノム編集トラフグのふるさと納税返礼品に関する請願(京都府宮津市)に関するプレスリリース(2023.04.01)
https://okseed.jp/news/entry-176.html

◆記者会見:宮津市におけるゲノム編集魚養殖とその拡張計画について(2023.01.30)
https://okseed.jp/news/entry-163.html

◆OKシードプロジェクト学習会「ゲノム編集魚養殖の問題点」動画(2023.02.13)
https://www.youtube.com/watch?v=ssDk3NU7DJ0

◆コラム:竜宮城と秘密養殖場-宮津ツアーリポート(2023.05.18)
https://okseed.jp/news/entry-181.html


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